相も変わらず蜜蜂ネタです。
今日はオス蜂のお話。
働き蜂はみんなメスだって知ってますか?
女王蜂が居て働き蜂がお世話しているから何となくハーレムっぽいイメージですよね。
ところが働き蜂は全員メスなんです。
じゃぁ、オスは居ないの?というと、オスは居ます。
オス蜂はこちら(虫苦手な方はごめんなさい!) ↓↓
働き蜂より一回り大きく、大きな顔のほとんどが目で、モフモフしてます。
下の写真はオスメス混合の写真なのだけど、真ん中辺りの集団の一番上の2匹が比較しやすいかな?
右がオスで左がメスです。
オスは全体的に黒っぽくて、メスは小顔で体が縞々なのが分かるでしょうか?
オスは春から次々と産まれてきて、秋が過ぎる頃には巣から締め出されます。
産まれてきたオスは他の女王蜂を求めて毎日あちこちに出かけていきます。
色んなところのオス蜂が集まり女王蜂が通りかかるのを待つのですが、女王蜂に会えなかったり会えても何もできなかったら帰宅します。
そして秋が過ぎる頃には新しい女王は生まれなくなり、オス蜂はお払い箱というわけで。
蜜を採ることもできないオス蜂は巣を追い出されたらおしまい・・・
可哀想なオス蜂ですが、だったら女王蜂と出会って運良く交尾できたとしたらどうなのか。
その場でご臨終なのです。
交尾成功!と同時に風船のように膨れて破裂・・・北斗の拳状態。しかも1度で数千匹のオス蜂が命を散らしていきます。訂正:数千匹は1度に群がる数で、交尾成功するのはこの中の数匹~多くて十数匹くらいだそうです。
話によると、リアルに『ポン!ポン!』と音が聞こえるとか。
秋まで生き残るのとどっちが可哀想か判断つきませんよね。
というか、オス蜂可哀想過ぎる!
何でこんなに可哀想な境遇なのか、私なりに考えてみました。
そもそもオス蜂はどうやって産まれるのか。
働き蜂(メス)は有精卵から産まれますが、オス蜂は無精卵から産まれます。
オス蜂が必要になってきたら働き蜂が少し大きな穴の巣穴を作り、女王蜂に『オス蜂産めよ』という催促をするんです。
つまり、オス蜂=女王蜂の遺伝子コピーだと私は理解しているわけで。
私にとってオス蜂の出生の秘密は『どうやって核分裂してるのか気になる!!!』とモヤモヤする案件なのです。
ちなみに、働き蜂はメスなのに卵産まないのか?という疑問も出てくると思います。
産みます。
ただし、女王蜂存命中は産む事ができません。
女王蜂が出すフェロモンは働き蜂の卵巣を機能停止(退化かな?)させる働きがあるので、女王蜂が生きている限りは働き蜂が卵を産む事は無いのです。
女王蜂が何らかの理由で死んでしまった場合、フェロモンから開放されて卵巣の機能が回復します。
女子に戻った働き蜂は体の縞々が薄くなって全体的に黒くツヤっぽい体になるらしいですよ。
ただし、女王蜂に昇格する事は無く、働き蜂が産む卵は無精卵という事になります。
そうすると最終的に群れは消滅。
オス蜂のどれか1匹でもよその女王蜂に出会えてたら遺伝子は生き残れるというシステムです。
自然って真っ直ぐすぎて逆に怖いかも。
とまぁ、オス蜂のお話はこんな感じです。
ひとまず蜜蜂の話はこれまでかな?
ちなみに、スズメバチは秋の終わりに新女王が産まれて交尾した後、冬を越すのは新女王のみです。
働き蜂もオス蜂も冬は越しません。
旧女王も越さないんだったかな?
春先に居るスズメバチは女王蜂です。
女王なのに一人で冬を越して春になったら自分で仮住まいの巣を作って卵産んで子育てします。
可哀想だけど、この時期に退治てしまうのも一つの手ですよ。
長々と蜂話にお付き合いくださってありがとうございました!
私は専門家でもなく、旦那さんに聞いたり本で読んだりした知識しかありません。
間違っている事もあるかもですが多めにみていただけるとありがたいです・・・
>うさぎ屋さま